単純ヘルペスウイルス

HSV-1とHSV-2の2種類がある

口唇ヘルペスを引き起こす単純ヘルペスウイルスとは、どういうものなのでしょうか。

まず、単純ヘルペスウイルスには、HSV-1とHSV-2という二種類が存在し、発症するヘルペス症状が異なります。

HSV-1は、感染すると三叉神経節に潜伏します。再発によって、口唇ヘルペス、ヘルペス口内炎、ヘルペス角膜炎などを発症する事があります。

では、なぜ三叉神経に潜伏すると、こうしたヘルペス症状を発症するのでしょうか?

それは、三叉神経の末端部分が繋がっているからです。
一つは、上顎。もう一つは、下顎。そして、最後の一つは、眼神経に繋がっています。

これら神経の末端部分とヘルペスの起こる場所が一致している事からも、関連性が確認できます。

もう一つの単純ヘルペスウイルスであるHSV-2は、こちらもヘルペス感染で良く起こる性器ヘルペスから始まり、それ以外には、新生児ヘルペス、ヘルペス髄膜炎、ヘルペス脊椎炎などがあるそうです。

HDV-2は、仙髄の脊髄神経節に潜伏します。三叉神経と同様に、これらの関連する神経経路の先で症状が起こるという事がわかります。

どこに、潜伏しているかまでは、はっきりしているのですが、いずれのヘルペスウイルスも現代医療では、完全に抹消することは不可能なので、再発を防ぐというのが対策となってしまいます。

このように、それぞれの種類によって1型なら三叉神経、2型なら仙髄の脊髄神経節というように棲み分けされているように思われますが、そんな事もなく、時としてHSV-1により性器ヘルペスを発症したり、反対に、HSV-2により口唇ヘルペスの発症もあり得ます。

これらの場所が入れ替わる原因として、手指に付着したヘルペスによる自家感染もありますが、性行為中にオーラルでの感染なども考えられます。